予防接種の診療時間枠を設けております
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 | |
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9:00~9:30 | ● | ― | ● | ― | ● | ― | ― |
14:30~15:30 | ● | ● | ● | ― | ● | ― | ― |
12:45~13:30 | ― | ― | ― | ― | ― | ● | ― |
- ※土曜日午後のみ12:45~13:30となります。
- 予防接種は一般診療時間でも行っております。お気軽にご相談ください。
- 予防接種の時は母子手帳と接種券を必ず持ってきてください。ご持参でない場合は接種できません。母子手帳で当日接種可能かどうかを確認させて頂いております。もし母子手帳をお忘れの場合は、取りに帰って頂くか、日を改めてご来院頂いております。
予防接種のときに必要なもの
- 母子手帳:これがないと受けられません。もしなければ、取りに帰っていただくか、日を改めて頂くことになります。
- 接種券:これがないと受けられません。神戸市が発行する、いわば定期接種の予防接種のチケットです。チケットがないとコンサートが観ることができないのと同じです。任意接種にはありません。
- 予防接種問診票:事前にお渡ししているものをお持ちでしたら、あらかじめ書いて持ってきてくださると、待合室で書く手間が省けます。お持ちでなければ、受診されたときにお渡しいたします。
院長からお伝えしたい予防接種の大切なこと
当院で接種可能な予防接種(ワクチン)
ワクチン | 接種回数 | 料金 | 詳細 |
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ヒブ(インフルエンザ菌b) |
4回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
肺炎球菌 |
4回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
B型肝炎 |
3回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
4種混合 (DPT-IPV) |
4回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
BCG | 1回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
麻しん風しん(MR) | 2回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
水痘 | 2回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
日本脳炎 | 4回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
2種混合(DT) | 1回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
子宮頸がん | 3回 |
公費(無料) | 詳しくはこちら |
ロタウイルス (ロタテック) | 3回 |
公費 | 詳しくはこちら |
おたふくかぜ | 2回 |
詳しくはこちら | |
A型肝炎 | 2回~3回 |
詳しくはこちら | |
インフルエンザワクチン | 1-12歳は2回 13歳以上は1回 |
1-12歳は1回目2,000円、2回目2,500円 13歳以上は4,000円 |
詳しくはこちら |
ワクチン | 接種回数 | 料金 |
---|---|---|
ヒブ (インフルエンザ菌b) 詳細はこちら> |
4回 |
公費 (無料) |
肺炎球菌 詳細はこちら> |
4回 |
公費 (無料) |
B型肝炎 詳細はこちら> |
3回 |
公費 (無料) |
4種混合 (DPT-IPV) 詳細はこちら> |
4回 |
公費 (無料) |
BCG 詳細はこちら> | 1回 |
公費 (無料) |
麻しん風しん (MR) 詳細はこちら> |
2回 |
公費 (無料) |
水痘 詳細はこちら> | 2回 |
公費 (無料) |
日本脳炎 詳細はこちら> | 4回 |
公費 (無料) |
2種混合 (DT) 詳細はこちら> |
1回 |
公費 (無料) |
子宮頸がん 詳細はこちら> | 3回 |
公費 (無料) |
ロタウイルス (ロタテック) 詳細はこちら> |
3回 |
1回8,600円 3回接種で25,800円 |
おたふくかぜ 詳細はこちら> | 2回 |
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A型肝炎 詳細はこちら> | 2回~3回 |
|
インフルエンザワクチン 詳細はこちら> | 1-12歳は2回 13歳以上は1回 |
1-12歳は1回目 2,000円 2回目2,500円 13歳以上は |
ヒブ(インフルエンザ菌b)
ヒブへの感染は、中耳炎や肺炎の原因の1つになります。また、年間600症例前後が細菌性髄膜炎へと進行し、後遺症が残ったり、命を落としたりといったケースも見られます。
ヒブは、飛沫感染によりうつります。初期には診断が難しく、また近年は耐性菌(薬の効かない菌)が増えています。
ヒブワクチンは、生後2カ月から1回目の接種が受けられます。その4~8週間後に2回目、その4~8週間後に3回目、その約1年後に4回目を受けます。
特に0歳児は、細菌性髄膜炎へと進行するリスクが高いと言われています。予防接種できちんと予防することが非常に重要です。生後2カ月を迎えたら、B型肝炎、ロタウイルス、小児用肺炎球菌ワクチンなどの同時接種を受けることをおすすめします。
肺炎球菌
肺炎球菌への感染は、中耳炎や副鼻腔炎といった耳・鼻の病気だけでなく、肺炎、細菌性髄膜炎、敗血症など、ときに命を脅かす病気の原因となります。
小児用肺炎球菌ワクチンは、生後2カ月から1回目の接種が受けられます。その4週間後以降に2回目、その4週間後以降に3回目を、その60日後以降に4回目を受けます。
2~5歳での接種は1回きりで、6歳以上となると接種ができません。
小児用肺炎球菌ワクチンは、WHOが小児における最重要のワクチンと定義しています。生後2カ月を迎えたら、B型肝炎、ロタウイルス、ヒブワクチンとの同時接種を受けましょう。
4種混合
ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防するワクチンです。
ジフテリアは、発熱や喉の痛みといった風邪のような症状から始まり、眼球・横隔膜の麻痺、心不全などさまざまな症状・病気を引き起こします。
百日咳は、風邪のような症状に加え、けいれんなどの症状を伴います。中でも、息ができないほどのひどい咳が特徴的な症状です。また、肺炎、脳症を引き起こす原因になることもあります。
破傷風は、神経の麻痺、けいれんを伴い、ときに呼吸困難を引き起こします。
ポリオは、四肢の麻痺を伴います。ワクチンの接種率が高いため、国内での自然感染・発症はありませんが、海外渡航、外国人との接触など、未発症者からの感染を含めてリスクが残ります。
このように、ときに命を脅かす病気を予防するのが、4種混合ワクチンです。接種時期は、1期と2期に分けられます。
1期接種では、生後3カ月からの接種が可能です。その3~8週間後に2回目、その3~8週間後に3回目、その半年~1年後に4回目を受けます。
2期接種では、11歳以降に1回きりの2種混合ワクチンを接種します。
中でも百日咳は子どもがかかりやすく、赤ちゃんは重症化のリスクも高くなります。生後3カ月を迎えたら、すぐに4種混合接種を受けることをおすすめします。百日咳の効き目は5歳頃に切れてくるので、最近では5歳頃か12歳頃に任意で3種混合ワクチンを追加摂取することを推奨されています。
BCG
結核を予防するワクチンです。
結核というと、昔の病気というイメージがあるかもしれません。しかし現在でも、平均して毎年2万人前後が発症しています。予防接種、生活水準の向上、薬の開発などにより状況は改善していますが、それでも年間で2000人ほどが亡くなっています。実は神戸市は全国的にみて結核の多い都市です。
特に乳幼児が結核になると、結核症、結核性髄膜炎、粟粒結核を起こす可能性が高くなります。
生後11カ月までに1回きりの接種を行います。標準的な接種時期は、生後4~8カ月です。
麻しん風しん
麻しん、風しんの流行がときどきニュースになっていますね。
麻しんは、「はしか」という名称でもよく知られた病気です。感染力が強く、発熱、咳、喉の痛み、鼻水、目やに、発疹などの症状が見られます。
風しんは、リンパ節の腫れ、発疹、発熱などの症状が見られます。風しんについては、大人がかかると重症化しやすい、ということがよく取り上げられますが、赤ちゃんにとっても大いに関係のある病気です。
妊娠初期に妊婦さんが風しんにかかることで、お腹の中の赤ちゃんが先天性風しん症候群になることがあります。先天性風しん症候群になった赤ちゃんは、心臓、目、耳などに障害を伴って産まれることになります。先天性風しん症候群は、妊娠の初期であればあるほど起こりやすく、4~6週目での感染で100%、7~12週目で80%、13~16週目で45~50%の発症が確認されています。
麻しん風しんワクチンの接種時期は、1期と2期に分けられます。
1期では、1~2歳のあいだに1回の接種を受けます。2期では、小学校入学の前の年の1年のあいだに1回の接種を受けます。
1期での接種は、1歳を迎えたらできるだけ早く受けるようにしましょう。
子宮頸がん
子宮頸がんは、毎年10000~15000人が発症し、そのうち約3000人が亡くなっている病気です。
子宮頸がんの原因となる、HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染そのものは、決して珍しいものではありません。性交を1度でも経験したことがある人なら、誰でも感染する可能性があります。
HPVは通常、感染しても短期間で自然に排除されます。また、150以上の種類があるHPVのうち、子宮頸がんの原因となるタイプは十数種類です。
その中の一部のケースで子宮頸がんの原因となるHPVが長期にわたって感染を持続することがあり、その場合に子宮頸がんへと進展する可能性が高くなります。
HPVワクチンは、2価と4価と9価の3種類があり、それぞれ接種のスケジュールが異なります。当院では9価をおすすめしています。
15歳までは2回接種、15歳以上は3回接種となります。
遅くとも、高校1年生の夏までに接種しないと、公費(無料)では接種できません。
なお現在、HPVワクチンは、以前の「積極的に勧奨すべきではない」ではなく、すべての女性に勧奨しています。
様々な調査結果から、以前報告されたまれな副作用との因果関係は認められませんでした。
もちろん、当院としましては有効性の高さから接種をおすすめしています。
受けるか受けまいか、ご不安がございましたら、一度ご相談ください。
水痘(水ぼうそう)
水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスの感染によって発症する病気です。
発熱と発疹(水ぶくれ)が特徴的な症状です。重症化すると、とびひや肺炎や脳炎を起こすことがあります。
水痘ワクチンは、1歳になったらすぐに受けられます。1回目と2回目のあいだは、6~12カ月を空けるのが標準的です。
1歳の誕生日を迎えたら、できるだけ早くワクチンを接種しましょう。また、1回目の接種だけでは、20~50%がその後数年以内に水痘を発症すると言われています。必ず、2回目の接種も受けるようにしてください。
B型肝炎
あまりなじみがないかもしれませんが、日本でB型肝炎ウイルスの感染者は約100万人(約100人に1人)と推定されています。B型肝炎ウイルスに感染し、慢性肝炎になると長期にわたる治療を要し、最悪の場合は肝硬変や肝臓がんなどの命にかかわる病気を引き起こします。
実は、その慢性感染者のほとんどが乳幼児期のB型肝炎ウイルスの感染です。1歳までの感染で90%、1~4歳の感染で25~50%、5歳以降の感染で1%が慢性化するといわれています。
感染後の経過は様々ですが、慢性肝炎になると長期にわたる治療を要し、最悪の場合、肝硬変や肝臓がんなどの命にかかわる病気を引き起こします。また、小さい子どもでも急性肝炎から劇症肝炎を起こし、死に至るケースもあります。
母子間で感染することが多いですが、父親や家族、友人から血液・汗・なみだの接触で感染するといわれています。子どもの場合感染源が不明の場合もあるようです。
とにかく子どもでも感染する危険が高いということです。
おすすめ時期はヒブや肺炎球菌と同じ生後2か月からです。1歳以降は任意となりますが、接種することができますので、一度ご相談ください。
(B型肝炎ワクチンは、2016年10月より、2016年4月生まれ以降の乳児を対象に定期接種になっております。)
おたふくかぜ
おたふくかぜは「流行性耳下腺炎」あるいは「ムンプス」と呼ばれることもあります。飛沫感染する他、唾液を介した接触、罹患者との直接接触でも感染します。2~3週間の潜伏期間を経て、耳下腺の腫れ、高熱などの症状が現れます。考えられる合併症として、無菌性髄膜炎、難聴、脳炎、精巣炎などが挙げられます。特に難聴は一度なってしまうと治りません。
通常、1歳になってすぐに1回目の接種を行い、その数年後(おおよそ5~7歳頃)に2回目の接種を行います。
A型肝炎
ウイルス性肝炎のうち、国内でB型肝炎の次に多く見られるのがA型肝炎です。水、氷、生野菜、肉などを介してA型肝炎ウイルスに感染し、発症します。
衛生環境の発達した現在の日本で流行することはあまりありませんが、途上国などに渡航する際には、予防接種を受けておきましょう。出国の1~2カ月前に受診し、2回の接種を受けます。3回目につきましては、帰国後の接種でも構いません。
2013年より、1歳以上のお子さんへの接種も可能になっています。
生まれてすぐの予防接種のススメ
今は、1歳までに接種しないといけない予防接種はこれだけあります。(多いですね)
<定期接種>
- 4種混合(ジフテリア・百日咳・破傷風・ポリオ)
- BCG
- ヒブ
- 肺炎球菌
- B型肝炎
- ロタウイルス(2020年10月から定期接種)
このうち生後2か月から受けられるのは、ヒブ、肺炎球菌、ロタウイルス、B型肝炎の4つです。そして4種混合は3か月から受けられます。
生後2カ月になったらすぐ最初のワクチンを受けるつもりで、どこの医院で受けようかをお考えください。
まずはお電話ください。そこで予防接種のスケジュールなどの説明をいたします。
当院のワクチン専用外来はWEBで予約ができます。もし、不明な点があればお電話ください。
同時接種をおすすめします
これだけたくさん受けないといけないなら、同時に複数のワクチンを接種する同時接種をしないとなかなか難しいです。当院では必要に応じて同時接種を行っています。同時接種に不安などもお持ちと思います。
とにかく、最初にスケジュールを立てることが大切ですので、できたら生後1か月を過ぎると早めに相談できる先生を見つけてください。これが大切です。
もしほかの医療機関で予防接種しはじめてから、途中で当院に変わっても別途費用も掛かりませんし、問題はありません。
ご相談がありましたら、お電話ください。
接種するワクチンが増えている!?
最近、乳幼児で接種するワクチンが増えてきています。赤ちゃんにとっては大変なことですが、病気から赤ちゃんを守るという意味では大変いいことです。
そこで問題になるのが、何のワクチンをどんなスケジュールで接種するかということです。
0歳児で、定期接種だけでも13本、任意接種と合わせると16本接種することになります。
これらをできるだけ病気を予防するのに最適な時期に接種するために、複数のワクチンを同じ時に接種する同時接種を当院では行っています。
もちろん、ご希望があれば1本ずつ、同時は2本接種までにするなどの対応は行っておりますので、お気軽にご相談ください。
気になる同時接種のお子さんへの影響ですが、
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- ワクチンの有効性
- ワクチンの副反応
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については、単独接種に比べて差はないといわれています。
同時接種のメリット
さらには、基本的に同時接種には以下のメリットがあると考えております。
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- 子どもたちを病気から早期に守られる
- 医療機関に受診する回数が減る
- 勧められている標準的な接種間隔で打てる
- 副反応が起こる回数が少ない
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そのメリットをもう少しわかりやすく解説すると、
子どもたちがワクチンで予防できる病気から早期に守られる…
1本ずつ打つと、最低1週間は間隔をあけないといけないので、それだけどんどん接種時期が遅れます。そうすると接種する前に病気にかかってしまう可能性が高くなります。
医療機関に受診する回数が減る…
医療機関に連れて行くということは、家を出て道路を歩いてまたは何かしら乗り物に乗ってくると思いますが、その間に転倒や事故にあう可能性だってあります。
医療機関には、風邪を引いたりする感染症の方もおられます。その方から病気をもらってしまう危険性もあります。
勧められている標準的な接種間隔で打てる…
たとえば、4種混合ワクチンは、3~8週間間隔で接種することを勧められています。その接種間隔の間に数種類のワクチンを受けると8週間以上たってしまう可能性も出てきます。
副反応が起こる回数が少ない
同時接種しても副作用が起こりやすい時期は接種後数日間なので、接種機会が少ない方が副作用を気にする期間が少ない。
同時接種のデメリット
あえてデメリットは何かというと、
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- 接種後副反応が起こった時に、何の接種が問題だったかわからない…よくある発熱程度であれば、次回接種はほぼ可能です。
- 発熱などが起こる確率が上がります…同時にするとそれぞれに起こる可能性のある副反応が一度に起こるので、例えば発熱する可能性は上がります。しかし、1本ずつ分けて接種しても毎回発熱するかもしれませんので確率としては同じです。
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以上のメリット、デメリットを総合的に考えて、私の考えとしては、同時接種のメリットの方がはるかに大きいと考えております。
もしご不明な点等ございましたら、診察に来られた時などにお尋ねください。
保護者の付き添いについて
小中高校生の予防接種の時には、原則として保護者の付き添いをお願いしております。接種後に副反応が起こらないかを見守っていただくためです。最低でも30分間は見守ってください。
どうしても保護者の方がついていくことができない場合の当院における対応を書いておきます。予防接種後のお子さんの安全のためですので、ご理解をお願いいたします。
小学生の場合
保護者の付き添いがないと予防接種できません。接種後、15分間院内で待機していただきます。
中学生の場合
問診票に保護者の署名(サイン)が必要です。保護者が付き添っている場合は、接種後、院内で15分間待機していただいて、問題が無ければ帰宅としています。帰宅後、家にご家族がおられない場合は、院内で30分待機してから帰宅していただきます。
高校生の場合
問診票に保護者の署名(サイン)が必要です。接種後、院内で15分の待機は不要ですが、帰宅後、家にご家族がおられない場合は、院内で30分待機してから帰宅していただきます。