当院では成人の風しん抗体検査・予防接種を行っております
当院では、子どもだけではなく成人の予防接種も行っております。
特に現在は、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日に生まれた男性は、一定の基準を満たせば風しん抗体検査・予防接種が、無料で行えます。
現時点で接種率は20%程しかなく、このままでは生まれ来る子どもたちを守ることができません。
是非、クーポンを持って医療機関に受診してください!!
ご不明な点はお電話でお問い合わせください。
大人の風しんワクチンのオススメ
子どもは予防接種をしているのでかかる人は少ないですが、20歳以上の成人で流行しています。
特にワクチンを受けてほしい人は、
- 昭和54年4月1日以前生まれの男性
- 昭和54年4月2日~平成7年4月1日生まれの男性女性
です。
予防接種の接種率が低く感染の危険性があります。
風しんとはどんな病気?
風しんは、風しんウイルスへの感染によって発症する病気です。
感染後2~3週間の潜伏期間を経て、発熱、顔や手足などの赤い発疹、耳、首などのリンパ節の腫れなどの症状が現れます。特に小さなお子さんの場合は、赤い発疹が最初の症状となることが多くなります。
先天性風しん症候群について
この風しん流行の一番の問題は、大人自身の感染だけではありません。妊娠中の女性のおなかにいる赤ちゃんが病気になってしまうことです。
今、この赤ちゃんの病気―先天性風しん症候群―がどんどん増えています。
知らない間に風しんにかかってしまって、それを他の妊婦さんにうつしてしまうこともあります。
先天性風しん症候群とは
妊婦特に妊娠初期の女性が風しんにかかると、胎児に感染して、難聴、白内障、心疾患、発達の遅れを持った赤ちゃんが生まれてくることがあります。これを先天性風しん症候群と呼びます。
特に妊娠12週未満での感染においては、約85%に胎児の健康に悪影響が見られたという報告もあります。先天性風しん症候群に対する明確な治療法はありません。妊娠前に抗体検査を受け、必要に応じてワクチンを接種し、抗体を獲得しておく必要があります。
また、パートナーとなる男性にも、抗体検査・ワクチン接種を検討されることをおすすめします。風しんの感染・発症を防ぐとともに、妊娠中の女性への感染の予防になります。
風しん・先天性風しん症候群は、家族みんなで予防に取り組むべき病気です。
妊娠前に家族で風しん抗体検査・風しんワクチン接種を
妊婦さん自身がかかったことに気づかないこともありますし、誰からうつったかどうか分からないこともあります。妊娠してからでは、この風しんの予防接種はできません。
ということで、男性も女性もまず自分の身は自分で守るということと妊婦さんなど他人にうつさないために、風しん(またはMRワクチン)の予防接種を2回していない方は、是非!予防接種をするか抗体検査を受けてください。
特に受けてほしい人は、
風しんワクチンを受けたことがない人、1回しか受けてない人、受けたかどう変わらない人の中で
- これから妊娠をお考えの家族の方全員
- 奥さんが妊娠されている旦那さん
- 妊娠中の風しん抗体検査が低かった出産後のお母さん
です。
風しん抗体検査・風しん予防接種の費用
現在、神戸市は基準に該当する方へ2,500円の風しんワクチン助成金を出しています。詳しくは当院にお問い合わせいただくか、神戸市のHPをご覧ください。
種類 | 備考 | 費用 |
---|---|---|
風しん抗体検査 | 3,500円 | |
風しんワクチン | 風しん単独のワクチン ※神戸市の助成制度を利用した金額は3,500円です。 |
6,000円 |
MR(麻しん風しん)ワクチン | 麻しん・風しん両方のワクチン | 9,400円 |
当院では、MRワクチンをお勧めしています。麻しん(はしか)も2014年現在地域的に流行しています。麻しんは子どもにかかると命にかかわります。風しんの抗体が少ない方は、麻しんの抗体も少ないと言われておりこれを機に両方の免疫をつける方がいいと思います。
風しんの抗体検査・ワクチン助成制度があります
昭和37年4月2日から昭和54年4月1日に生まれた男性に、風しん抗体検査・ワクチンのクーポン券が配布(ご自宅に郵送)されます。
ただし、2019年度は、まず昭和47年4月2日から昭和54年4月1日に生まれた男性のみ配布予定です。
昭和37年4月2日から昭和47年4月1日に生まれた男性方は、「わー!クーポンもらわれへん!!」と思われたでしょう。
しかし!神戸市は、「希望があればクーポン券を発行することは可能」ということですので、もしクーポンが郵送されなければ、区役所か市役所に問い合わせてください。
風しん抗体が低ければ、MR(麻しん・風しん)ワクチンを行います。
そして、できるだけ早く抗体検査、予防接種をして、これから生まれてくる赤ちゃんも守りましょう!!!
風しんワクチンの副作用について
もっともよく見られる副反応は、接種後4~14日に現れる発熱と発疹です。その他、接種後すぐ~数日に発熱、発疹、かゆみが見られるケースもあります。いずれも、通常は数日以内に治まります。 また可能性としては低いものの、アナフィラキシー様症状血小板減少紫斑病、脳炎、けいれんなどの副反応が起こることもあります。
風しんワクチンが受けられない人
- 妊娠している方
- 妊娠している可能性がある方(また接種後、少なくとも2か月間は避妊する必要があります)
- ワクチン接種希望日から過去3カ月以内にガンマグロブリンの注射または輸血を受けた方
- 前回のワクチンから十分な期間が空いていない方(前回に受けたワクチンの種類に応じて、6日以上または27日以上の間隔を空ける必要があります)
- ワクチン接種直前の体温が37度5分以上ある方
- 明らかに重篤な急性疾患にかかっている方
- 過去に麻疹風疹混合ワクチンに含まれる成分によってアナフィラキシーを起こした方
- その他、ワクチン接種が不適当と医師が判断した方