アレルギー外来について

アレルギーが気になる方へ

アレルギーが気になる方へ私は平成13年(2001年)以来、勤務していた病院でアレルギー外来を行ってきて、たくさんの悩まれる患者さんのお話を聞いて一緒に治療を考えてきました。
多くの方は、少しでも症状が良くなるようにたくさんの情報から勉強していろいろ試されて、でも良くならないから外来に来られます。

その人たちの方向は、決して間違っていません。みんな、症状をよくしたいという気持ちがあるから、いろいろな方法を試してみるんです。
でも、ひとつだけアドバイスをするとしたら「一人で悩まないでください。」
本当に味方になってくれる人はきっといます。でもその人は、ネットなどで顔が見えない人ではなくて、顔が見える人であってほしいと思います。

それともう一つお伝えしたいのは、できるだけ早めに専門医にご相談ください。
早期発見・早期治療は、アレルギー疾患でも当てはまります。そして早期治療すると、もしかしたら他のアレルギーの予防ができる可能性があります。

私は、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医を取得し、年齢や疾患に関係なく総合的にアレルギーを診察しております。
まずは一般外来に一度受診していただいて、特にはじめはできるだけ長めにお時間をいただいて今までの治療歴や患者さんのお考えをお聞きするようにしております。そのうえで、当院での治療方針などをご説明するようにしております。それをお聞きになられてから当院で通院・治療を受けるかどうかなどを決めていただいて結構です。
できるだけ今までの治療がわかるものや検査データなどもご持参ください。
アレルギーは子どもだけの病気ではなく親もその体質をお持ちのこともありますので、大人の方も気軽にご相談ください。

このようなアレルギー症状はありませんか?

皮膚の症状

皮膚の症状
  • かゆみ
  • じんましん
  • 湿疹
  • 赤み

呼吸器の症状

呼吸器の症状
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • くしゃみ
  • 喘鳴(ゼイゼイ、ヒューヒュー)

目や口などの症状

目や口などの症状
  • 目のかゆみ、充血
  • 涙が出る
  • まばたきが多い
  • 唇・舌の腫れ、赤み、違和感

その他の症状

その他の症状
  • 吐き気・嘔吐
  • 下痢
  • 頻脈
  • 血圧低下
  • 意識障害
  • 鼻血

診療可能な主な疾患

診療できる主な疾患は、下記となります。

など

アレルギー外来で行う検査

検査は、院内で血液検査を始め呼吸機能検査、呼気NO(一酸化窒素)検査、食物負荷試験、皮膚テストなどを実施しております。

呼吸機能検査

呼吸機能検査マウスピースをくわえ、口での呼吸で思い切り吸う・吐くを繰り返す検査です。
肺活量を計測し、年理恵・性別・身長に応じた基準値と比較します。呼吸器の機能の異常の有無を確認することができます。

呼気NO(一酸化窒素)検査

呼気NO(一酸化窒素)検査思い切り息を吐き出した状態でマウスピースを加え、大きく息を吸い込む検査です。
起動の炎症の程度、ぜん息(隠れぜん息含む)のリスクの有無を確認することができます。

アレルギー血液検査

RAST(ラスト)検査とも言います。アレルゲンに対して体が作る抗体の量を測ります。抗体が高いからといってアレルギーが強いわけではないので、結果の見方が重要です。

食物負荷試験

アレルギーの疑いがある食品を口にして、食品を原因とした症状の有無を確認するテストです。食物アレルギーの検査の中でも、もっとも確実な診断が可能です。
確定している食物アレルギーの改善や消失を確認する場合に行うこともあります。このように、食物アレルギーの診断だけでなく、安心して食べられるものを増やしていくという役割も担っています。

皮膚テスト(プリックテスト・パッチテスト)

プリックテスト

主に即時型アレルギーが疑われる場合に行う検査です。スクラッチテストとも呼ばれます。
“プリック針”という特殊な針でアレルゲンを皮膚に入れ、約15分後に赤い斑点(膨疹)の有無を確認します。
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、アレルギー性結膜炎、ラテックスアレルギー、薬物アレルギーなどが適応となります。

パッチテスト

主に遅延型アレルギーが疑われる場合に行う検査です。
背中や上腕などの健康な皮膚の上にアレルゲンを貼布し、約48時間後にその反応を確認します。
金属や薬物、化粧品やゴムなどに対するアレルギー性接触皮膚炎が適応となります。

当院で行うアレルギーに対する治療

各アレルギー疾患の治療についてはそれぞれ下記をご覧ください。

特殊な治療として

アナフィラキシーの治療のエピペンの処方

ハチに刺された、特定の食品を口にしてアナフィラキシーを起こした場合に備えて常備するお薬です。アナフィラキシーのリスクが高い方にのみ処方いたします。
なお、”アナフィラキシーのリスクが高い“とは、少量のアレルゲンが含まれた加工食品を口にしただけで強いアレルギー症状が現れるような状態です。
以前にアナフィラキシーを起こしたことがあり、現在もその不安があるという方は、一度ご相談ください。

スギ花粉症舌下免疫療法(シダキュア)

シダキュアというお薬を使った、スギ花粉症に対する治療法です。
舌の裏に少量のスギ花粉を含んだシダキュアを置き、1分経過してから飲み込むという、ご負担の少ない治療です。身体が徐々にアレルゲンに慣れ、症状が現れにくくなります。3~5年間ほど継続します。子どもが治療するときに保護者の方も一緒に始めることもあります。

ダニ抗原舌下免疫療法(ミティキュア、アシテア)

ミティキュア、アシテアといったお薬を使った、ダニアレルギーによる鼻炎症状に対する治療法です。(皮膚炎、ぜん息症状にはあまり効果が期待できません)
スギ花粉症舌下免疫療法と同様に、少量のダニ抗原を含むミティキュアまたはアシテアを舌の裏に置き、ミティキュアは1分、アシテアは2分経過してから飲み込みます。これを毎日、3~5年間ほど継続します。5歳の子どもから処方でき、健康保険が適用されます。

ハウスダスト・ダニやスギ花粉の注射による皮下免疫療法(維持療法のみ)

ハウスダストやスギ花粉などのアレルゲンを週に1度皮下に注射し、アレルゲンを徐々に身体に慣らします。
開始後4~6カ月後に濃度を最大にし、その後は1カ月に1回の注射を、3年を目安に継続します。

アレルギーQ&A

私が子どものころはアレルギー疾患を持つ子どもがいなかったように思うのですが、近年アレルギー疾患を持つ子どもが増えたのはなぜでしょうか?

難しい質問です。というのはよく分かっていないことも多いです。原因として可能性が高いのは、環境が清潔になってきたこと、感染症が減ってきたことが言われています。

夫婦でアレルギー体質なのですが、子どももアレルギーになる可能性はあるのでしょうか?

準備中

子どもにアレルギー症状のようなものが出ているのですが、病院やクリニックに行くまでに気を付けておくことはありますか?

始めはかゆみや赤みなどを皮膚症状だけというのが多いのですが、次食べたときに呼吸症状などがみられることがあります。気になる症状があれば早めに受診をしてください。

子どものころに治まったアレルギーが大人になって再び発症することはあるのでしょうか?

はい、あります。アトピー性皮膚炎や気管支ぜん息はアレルギーだけではなく、ストレスなどでも悪化することがあります。

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