水難事故をなくすために!
院長は、前からどうしてこどもを助ける大人がおぼれるんだろう?こうならないために、どうしたらいいんだろうと考えていました。
ニュースをみても、事故の話はするけど、どうしてそれが起こったとかどうやったら事故が防げるかを教えてくれません。
「それなら、自分で調べろ」と言われそうですが、その通りです。
でも、しっくりくる説明がありませんでした。今回yahooでそれを見つけました。
要約すると
- 基本的に飛び込まずに119通法を優先しろ
- 飛び込んだら無理に持ち上げず、一緒に浮かんで救助を待ちましょう
- 浮き輪で浮かんだこどもは、風で結構なスピードで流されます
https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20200807-00192093/
乳児の突然死予防に何かできることは?
先日米国小児科学会が乳幼児突然死症候群(SIDS)などによる睡眠中の乳児死亡を予防するための安全な睡眠環境に関するガイドラインを公表しました。
SIDSや寝具による窒息事故などによる1歳未満の乳児の死亡を予防するために、19の推奨項目が示されました。そのなかで大事だなと思ったものをここに挙げてみます。
☆必ず仰向けで寝かせる。
☆固い表面の上に寝かせる。
☆少なくとも6か月、できれば1歳までは親と同じ寝室に寝かせる。ただし親とベッドを共有せず、ベビーベッドなどに寝かせる。(親による圧死回避の為)
☆乳児が眠る場所にやわらかい物はや寝具は置かない。
☆昼寝や夜の寝かしつけの時には、おしゃぶりを与える。
☆ソファや椅子には決して寝かせてはならない。
☆乳児がタバコの煙やアルコール、違法薬物に曝露しないようにする。
☆推奨されているすべてのワクチンを接種する。
いかがでしょうか?みなさんは、すべてしていましたか?
もし、今はしていなかったとしても大丈夫です。
今気づいて、赤ちゃんのために、今からしてあげたらいいのです。
大切な命を守るために。
最後まで読んでくださって、ありがとうございます。
医薬品包装開けにくく
2月1日の神戸新聞朝刊に、「医薬品包装開けにくく」という見出しの記事がありました。
一瞬何のことかなと思ったら、子どもの誤飲防止のためです。
5歳以下の子供が医薬品を飲んでしまう事故が、2012年に8388件も有ったそうです。
それで事故が減るなら、大賛成です!
今までもわざと使いにくくして、子どもの事故が減った例としては、「ライター」があるそうです。
しかし、新聞記事には書いてありませんでしたけど、お薬をあけにくくすると高齢者の方や手が不自由な方が不便になるよなあとか、開けずに包装ごと飲み込む人もいるから難しいよなあと感じました。
子どもも障がい者も使いやすいものが一般に使いやすいという考えをユニバーサルデザインと言い、逆にわざと使いにくくするのをチャイルドレジスタンスと言うようですが、どこまで使いにくくするかのバランスが難しいですね。
一番重要なのは「医薬品など子どもにとって危険なものは手の届くところにおかない」ということは変わりありません。しかし一番簡単そうで、一番徹底できないこのジレンマは小児科医としてはもどかしいです。
今僕ができることは、診療所やブログを通じて、事故予防の意識を少しでも高めていただくために、こういうことはしつこいくらい書いていきたいと思いますので、またかと思わず家の中をチェックする機会にしてほしいなあと思っています。
どうかよろしくお願いします。